注意
これは、下の記事で作ったデータが必須となりますので、必ず先に目を通しておいてください!!
それでは、一目均衡表の分析をするためのデータの作成方法を見ていきましょう‼‼
初めに
為替分析 第8弾ということで、今回は、エクセルで一目均衡表の分析をする方法について解説していきたいと思います。
自分で打つのがめんどくさいという方は、この記事のコードをそのままコピーしてもらえれば十分です。
言い忘れていましたが、これは、MT4からエクスポートしてきたcsvファイルを使用するので、MT4からエクスポートをしていないという方は、下の記事を読んでエクスポートしてください。
一目均衡表の分析
「一目均衡表の分析」といっても、いろいろ分析方法があるので、そちらをまず、紹介していきたいと思います!
基準線と転換線を使った分析
まず、基準線と転換線を使った分析方法について解説していきたいと思います。
方法1:基準線の向きで判断する
「基準線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンド」というものがあります。
これによって、トレンドを知ることができます!
方法2:基準線を使って強さを判断する
「ローソク足が基準線の上側にあれば強い相場、下側にあれば弱い相場と判断する。」というものがあります。
これによって、相場の強さや、勢いを知ることができます‼‼
方法3:基準線と転換線の交わりで判断する
基準線と転換線の交わりを利用して、下のように分析する方法があります。
基準線が上向きの状態で、転換線が基準線の下から上に抜ける(ゴールデンクロス)を「好転」といい買いシグナルとなり、逆に基準線が下向きの状態で転換線が基準線の上から下へ抜ける(デッドクロス)を「逆転」といい、売りシグナルとなります。
引用元:一目均衡表 | トレンド分析 | マネックス証券 (monex.co.jp)
これは、方法1の時よりも、より精度が高いものになっています‼
先行スパンを使った分析方法
次は、先行スパンを使った分析方法について解説していきたいと思います。
先行スパン1と先行スパン2に挟まれたゾーンのことを「雲(抵抗帯)」と呼び、「雲」とローソク足との位置を見るだけで、相場の動向をチェックすることが可能です。
というわけで、この雲を使って分析する方法を紹介していきます‼‼
方法1:ろうそく足と雲の位置で分析
ろうそく足と雲の位置で相場の強さを分析する方法があります。
具体的には、「ローソク足が雲の上方にあれば強い相場、下方にあれば弱い相場と判断する。」といった風に判断することができます。
方法2:ろうそく足と雲の位置で分析②
ろうそく足と雲の位置で分析する方法の2つ目として、
ローソク足よりも雲が上にある場合 ⇒ 上値抵抗線
ローソク足よりも雲が下にある場合 ⇒ 下値抵抗線
一目均衡表 | トレンド分析 | マネックス証券 (monex.co.jp)
という方法があります。
これによって、雲の位置で、逆張りしたり、損切ラインや、利確する際の一つの物差しとして使うことができます。
方法3:ローソク足が抜けたことで、方向を判定
ローソク足が、雲を抜けたことで、シグナルを判定する方法として、
ローソク足が雲を下から上に突破した場合は上昇サインとなり 「好転」、逆にローソク足が雲を上から下に突破した場合は下落サインとなり「逆転」。相場の転換点として重要なポイントとなります。
※雲は抵抗帯の名のとおり、厚い場合は突破には日柄を要し、薄い場合は、影響が少ないので抜けやすく、転換しやすくなります。
一目均衡表 | トレンド分析 | マネックス証券 (monex.co.jp)
という方法があげられます。
これは、方向を判断するシグナルの中でも、結構重要なものになります。
方法4:先行スパンのねじれで流れを分析する
基準線と転換線の交わりを利用して方向を判断する方法のように、先行スパン1と先行スパン2本の交わりを利用して相場全体の流れを判断する方法があります。
具体的には、
2本の先行スパンが交差した所(「雲のねじれ」などと呼ばれます)は相場の転換点(トレンドの転換、もしくは加速)となる可能性が高いとされています。
一目均衡表 | トレンド分析 | マネックス証券 (monex.co.jp)
といった風にして分析するできます。
このようにして、相場の流れの転換を判断することができます‼‼
遅行スパンを使った分析方法
次は、遅行スパンを使った分析方法について解説していきたいと思います。
これは、先ほどとは違い、分析方法は1つしかありませんが、それを紹介していきます。
遅行スパンとろうそく足の位置で分析
遅行スパンとろうそく足を使って分析する方法として、
遅行スパンは「売り」か「買い」かのタイミングを計る場合に見ます。 遅行スパンがローソク足を上回った場合を「好転」(買いシグナル)、逆に下回った場合を「逆転」(売りシグナル)と判断します。
という方法があります。
これによって、わずかですが、売りシグナルか、買いシグナルかを判断する材料として使うことができます。
三役好転と三役逆転
最後に、テクニカル指標の中でも最も強いシグナルと言われている、「三役好転」と、「三役逆転」の話をしていきたいと思います。
「三役好転」は、下の3つがすべて成り立っているときの状態のことを言います。
- 転換線>基準線(転換線<基準線)
- ローソク足>雲(ローソク足<雲)
- 遅行線>ローソク足(遅行線<ローソク足)
上の3つが同時に成り立っているとき、これは、非常に強い買いシグナルとなります。
※「三役逆転」は、これの逆(上のリストで()でくくったところ。)で、非常に強い売りシグナルとなります。
まとめ
最後に、今説明したことを1つの写真にまとめたものを紹介しようと思います‼‼
今まで紹介した方法を、一気に見ると、下のようになります。
実際、めちゃくちゃ的中してますね。
それでは、これをエクセルで分析していきましょう‼‼
エクセルどんなことをするか
先ほど紹介した分析方法をエクセルで実現するために、下のことを実現しようと思います‼‼
- 基準線と転換線の位置確認と転換ポイントの確認
- 雲とろうそく足の位置判定
- 遅行スパンとろうそく足の位置関係の確認
では、今から上のことを、エクセルで実現する方法について解説していきたいと思います‼‼
ちなみに、今から分析する上で登場する、「F1」などといった、「F」行についてですが、これは「終値」を指しています。
また、「AA」は転換線、「AB」は基準線、「AC」は先行スパン1、「AD」は先行スパン2、「AE」は、遅行スパンを表しています。
これの作り方がわからない方や、興味がある方は、前回の記事(下リンク)を読んでみてください。
これで前知識は終わりです。それでは、実際にエクセルを使って作成していってみましょう!!
基準線と転換線の位置確認
先ほど述べたとおり、まずは、基準線と転換線の位置確認から始めていきたいと思います。
基準線の向きを判定する
まずは、基準線の向きを確認していきたいと思います。
最初に、下のように入力してください。
そして、マスの右下にカーソルを合わせて出てくる十字型のところをダブルクリックしたら下のようになると思います。(もしできなかったら、十字型のところを押したまま、一番下までドラッグしてください。)
これで、基準線の向きを知ることができます。
ちなみに、これの結果があらわす数字と方向の関係は下のようになっています。
0 | 下 |
1 | 上 |
2 | 変わらない |
また、自分で打つのがめんどくさいという方は、気軽に下のコードをコピペしていただいて結構です。
=IF(AB10>AB9,1,IF(AB10<AB9,0,2))
それでは、次は基準線とろうそく足の向きを見ていきましょう!!
基準線とろうそく足(終値)の大小の判定
次は、基準線と終値の大小の判定を行っていきたいと思います。
最初に、下のように入力してください。
そして、先ほどと同様に一番下までドラッグしてください。
これで、基準線とろうそく足の大小の判定は終わりです。
ちなみに、この結果があらわす数値と、大小の判定は下のようになっています。
数値 | 基準線とろうそく足のどちらが上か |
0 | 基準線のほうがろうそく足より上 |
1 | ろうそく足のほうが基準線より上 |
また、かなりコードは短いですが、それでも自分で打つのがめんどくさいという方は、下のコードをコピペしていただいても結構です。
=IF(F9>AB9,1,0)
次は、基準線と転換線の位置判定のうえで最も大事な、「基準線と転換線の大小とクロスの判定」という話をしていこうと思います。
基準線と転換線の大小とクロスの判定
基準線と転換線の大小の判定と、それがいつ交わっているのかを判定することができるようにしていきたいと思います!!
基準線と転換線の大小の判定
まず、下のように入力してください。
そして、先ほどと同様に一番下までドラッグしてください。
これで、基準線と転換線の大小の判定は終了です。
ちなみに、エクセルの数値と基準線と転換線の大小の関係は下のようになっています。
エクセルで表示されている数値 | 基準線と転換線のどちらのほうが上か |
0 | 基準線のほうが転換線よりも上 |
1 | 転換線のほうが基準線よりも上。 |
2 | 基準線と転換線はどちらも同じ値を示している。 |
また、自分で打つのがめんどくさいという方は、下のコードをコピペしていただいて結構です。
=IF(AA26<AB26,0,IF(AA26>AB26,1,2))
基準線と転換線のクロスの判定
先ほど作った大小関係を利用して、今度は、基準線と転換線の交わりの判定をしていきたいと思います。
まず、下のようにコードを入力してください。
そして、今まで通り、一番下までドラッグしてください。
これで、基準線と転換線のクロスの判定は完了です。
ちなみに、エクセルに表示される数値と、クロスの関係は下のようになっています。
エクセルに表示される値 | 基準線と転換線のクロスの判定 |
0 | 交わりはなし |
1 | 交わった直後 |
また、自分で打つのがめんどくさいという方は、下のコードをコピペしていただいて結構です。
=IF(AH27<>AH26,1,0)
それでは、次は、先行及び雲を見ていきましょう!!
雲とろうそく足の位置判定
次は、雲とろうそく足の判定の話をしていこうと思います。
ろうそく足(終値)と雲の大小比較
まず、ろうそく足(終値)と雲の大小を判定していこうと思います。
下のようにコードを入力してください。
そして、先ほどの時と同様にして、一番下までドラッグしてください。
これで、雲とろうそく足(終値)の大小比較は完了です。
ちなみに、これで出力される値があらわしている位置関係は下のようになっております。
エクセルに出力される値 | 位置関係 |
0 | 終値が雲よりも下 |
1 | 終値が雲よりも上 |
2 | 終値が雲の中にある |
また、自分で打つのがめんどくさいという方は、下のコードをコピペしていただいて結構です。
=IF(MAX(AC77,AD77)<F77,1,IF(MIN(AC77,AD77)>F77,0,2))
ろうそく足が雲を抜けたタイミングの判定
先ほどろうそく足と雲の位置関係を表したので、今度はそれを利用して、雲を抜けたタイミングを表示させる方法について解説していきたいと思います。
まず、下の場所に(同じ行であればどこでもいいです。)、下のようなコードを入力してください。
そして、先ほどまでと同様にして、一番下までドラッグしてください。
これで、ろうそく足が雲を抜けたタイミングの判定は完了です。
ちなみに、エクセルに表示される値と、ろうそく足が雲を抜けたこととの関係は下のようになっています。
エクセルに表示される値 | ろうそく足が雲を抜けたかどうか |
0 | ろうそく足が雲を下に抜けた |
1 | ろうそく足が雲を上に抜けた |
2 | 抜けはなし |
また、自分で数式を打つのがめんどくさいという方は、下の式をそのままコピペしていただくこともできます!
=IF(AJ77<>AJ78,IF(AJ78=1,1,IF(AJ78=0,0,2)),2)
先行スパンの交わりの判定
先行スパンの交わりの判定方法について解説していきたいと思います。
まず、下のようにコードを入力してください。
そして、今まで通り、一番下までドラッグしてください。
これで、先行スパンの交わりの判定は完了です。
ちなみに、エクセルに表示される値と、交わりの関係は下のようになっております。
エクセルに表示される値 | 交わりの判定 |
0 | 交わりはなし |
1 | 交わった |
自分で打つのがめんどくさいという方は、下のコードをコピペしていただいて結構です。
=IF(AC77>AD77,IF(AD78>AC78,1,0),IF(AC77<AD77,IF(AC78>AD78,1,0),0))
最後に、遅行スパンを使った分析方法について解説していきたいと思います。
遅行スパンの分析
遅行スパンを使った分析方法は一つしかありませんので、それに合わせて、遅行スパンとろうそく足(終値)の大小関係を判定していきたいと思います。
結構長くなりましたが、これで一目均衡表を分析するためのデータの作成は最後なので、頑張って最後のデータを作成してください。
遅行スパンとろうそく足(終値)の大小関係
遅行スパンとろうそく足の大小関係の判定方法はとても簡単です。
まず、下のようにコードを入力してください。
そして、今まで通り、一番下までドラッグしてください。
これで、遅行スパンとろうそく足(終値)の大小関係の分析は終わりです。
ちなみに、エクセルに表示される値と、遅行スパンとろうそく足(終値)の大小関係はしt尚ようになっております。
エクセルに表示される値 | 遅行スパンと終値の大小関係 |
1 | 終値のほうが下 |
0 | 終値のほうが上 |
また、自分で打つのがめんどくさいという方は、下のコードをご自由にコピペしていただいて結構です!
=IF(F2<AE2,1,0)
これで、一番最後の遅行スパンとろうそく足(終値)の大小関係の分析は終わりです。
お疲れさまでした!!
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どうやって分析するの?
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終わりに
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