初めに
オイラーの定理とその証明について解説していきたいと思います。wikipediaなどの証明を読んでもわからないという方にお勧めです。では見ていきましょう。
オイラーの定理とは
まず、オイラーの定理とは下のようなものです。
nが正の整数でaをnと互いに素な正の整数としたとき,
が成立する。(aの乗数のところはn以下のnと互いに素な自然数の数)
オイラーの定理の証明
では証明します。基本はwikipediaのものに補足するような形になっています
nと互いに素なn以下の正の整数の集合を
とします。
この要素のそれぞれにaをかけた集合
を考えればaとnは互いに素だから、(同じものが1つも存在しない。)集合A,Bは法をnとしたときに一致し、当然その積も法nにおいて等しくなります。すなわちAの要素の積をPとすれば、
nとPは互いに素だから
とわかります。
確かめ問題
簡単な例題を用意したので、ぜひ解いてみてください。
問題1
7400の下3桁をもとめよ。
問題1 解答・解説
この方法をしらない方は、二項定理でごちゃごちゃやったり、規則性でごり押しするしかないわけですが、この方法を知っていると、簡単です。
まず、下3桁といわれているので、mod1000に注目します。
すると、1000と7は互いに素なので、先ほどのオイラーの公式を使うことができます‼‼
よって、1000と互いに素である数の個数は2の倍数でもなく5の倍数でもない数の個数なので、400と分かります。
なので、7400≡1(mod1000)となります。
よって、下一桁は1です。
終わりに
いかがでしたか。これを応用すると、いろいろな問題が簡単に解けるようになりますね。
もっと難しい応用例として数学オリンピックの問題があるので、ぜひ解いてみてください。(問9、下リンク)
また、ほかにも面白い記事をたくさん投稿していますので、そちらのほうも読んでいただければ光栄です。
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